「私たちが崩さなければならないエリコ」2024.1.14

 

はじめに

生きていれば、

予期しなかった問題の壁に、

前途をふさがれることが

必ずあります。その時、

どうすれば問題の壁をくずし、

乗り越えていけるのか。

聖書に記録されている

「エリコの戦い」を通して

学びたいと思います。

 

出エジプトについて

今日みなさんにお伝えする話は、

紀元前13世紀頃の出来事です。

 

イスラエル人は、

エジプトに移住後、

数百年の間に人口がどんどん

増えて行きました。

しかし、イスラエル人は、

エジプト人に過酷な労働を

強いられる、

奴隷となっていました。

 

神は、そのようなイスラエルの民を

モーセを指導者として立て、

エジプトから脱出させました。

 

彼らは神が与えてくださった

約束の地カナンへ向かいました。

その人数について聖書は、

「壮年男子だけでおよそ六十万人」

であったと記しています。

(出エジプト記12:37)

 

エジプトからカナンまでは、

10日程度かかる距離でしたが、

イスラエルの民たちがカナンに

入るのに40年もかかりました。

彼らが神に不従順だったために、

荒野をさまようこととなって

しまったのです。

 

指導者モーセは、

カナンの地を前にして

息を引き取りました。

その後継者に選ばれたのが

ヨシュアです。

この頃、カナンには、

他の民族が定住して、

都市を築いていました。

ヨシュアたちはこの地を

征服しなければ

なりませんでした。

 

彼らの前に、最初に

立ちはだかっていたのが

難攻不落の町エリコでした。

 

2.固く閉ざされたエリコ

エリコの町は二重の城壁に

囲まれていました。

城壁の高さは約10メートル、

壁の厚さはその上を馬車が

通れるほど幅が広かったと

言われています。

 

イスラエルの民の目には

この城壁を崩すのは

不可能に見えたことでしょう。

 

エリコの戦い

神は、ヨシュアに対し、

エリコの攻略方法を

教えられました。それは、

1日1回、

角笛を吹きながら町の周りを回り、

7日目には7回まわって

角笛を長く吹き鳴らし、

大声で叫びなさい、

そのとき城壁はくずれる」

という不思議な方法でした。

(ヨシュア記6:3-5)

 

ヨシュアは、

主の御言葉を民に伝え、

民は主の約束を信じて、

命じられた方法を実行しました。

そして7日目、

民がときの声をあげると、

エリコの城壁はくずれ落ち、

イスラエルの民はエリコの町を

征服することができたのです。

 

エリコの戦いが教えてくれるもの

私たちの人生にも、

エリコの城壁のような

大きな問題が立ちふさがる

ことがあります。

仕事の問題のエリコ、

人間関係のエリコ、
病気のエリコ、

様々なエリコの城壁が、

前途をさえぎります。

 

しかし、

私たちクリスチャンにとって、

危機はチャンスになります。

なぜなら、まさにその時が、

神の前に出る時であり、

神に祈り、

その祈りが聞かれ、

神の奇跡を体験する

時になるからです。

 

人間の最後は神様の始まりです。

イエス・キリストの十字架は、

人間の目では最後に見えましたが、

神の目には偉大な救いのみわざの

始まりであったのです。

 

エリコの城壁を前に、

主がヨシュアに対し、

「見よ、わたしはエリコと、

その王および大勇士を、

あなたの手にわたしている。」

(ヨシュア記6:2)

と語られましたが、

この言葉は、原文では

過去完了形で書かれています。

つまり神様は行う前から、

あなた方はすでに

エリコを征服している、

もう戦いに勝利しているのだ、

と語られたのです。

 

いかなる問題も、

全能の神にあっては、

すでに解決されているのです。

問題のエリコが道をふさぐとき、

この神を信じて、

大胆に神の御前に進み出て

神に助けを求めてください。

必ず助けてくださいます。

 

私たちが2024年を、

祝福の年、勝利の年に

するためには、

私たちの前に置かれたエリコを、

一つ、二つ、三つと

征服しなければなりません。

何もせず、ただ城壁の前で

立ち止まっていれば、

老いにとらわれ、

絶望と嘆きの中で、

悲しい死だけを

待たなければならなくなるでしょう。

 

人生のエリコの城壁をくずすには

(1)自分の力で解決しようとしない

問題の城壁が、

人生の前途をふさぐとき、

決して自分の力だけで

解決しようとせず、

イエス・キリストの十字架の

下に進み出てください。

そして、すべての重荷を

おろしてください。

「すべて重荷を負うて

苦労している者は、

わたしのもとにきなさい。

あなたがたを

休ませてあげよう。」

(マタイによる福音書11:28)

 

主を信じて

「私は何も出来ません。

私は何者でもありません

主よ、助けてください。」

と切に祈り求めるとき、

神は私たちの切なる祈りに

耳を傾けてくださり、

私たちを通して、

大いなる神のみわざを

なしてくださいます。

 

(2)人よりも先に神に相談する

人にまず相談するのではなく、

神様の前にまず来てください。

人の経験や知識だけに

頼って失敗することを、

私も数限りなく

経験してきました。

 

神様の御声に聞き従う時、

恵みと奇跡と成功が

近づいてきます。

「主を恐れることは

知恵のはじめである。

これを行う者は

みな良き悟りを得る。」

(詩篇111:10)

 

(3)沈黙する

ヨシュア記6章10節を見ると、

エリコの城壁の周りを回るとき、

主は、「あなたがたは、

口から言葉を出してはならない」

と言われたことが、

記されています。

なぜ神様はイスラエルの民に

沈黙するよう命じたのでしょうか。

 

それは彼らが口を開けば、

否定的な話をすることが

明らかだったからです。

 

彼らがエジプトからカナンまで

本来10日で行けるはずが、

40年もかかったのは、

彼らが否定的なことを

口にしたからでした。

彼らは口を開けば

不平をつぶやきました。

「荒野でイスラエルの

人々の全会衆は、

モーセとアロンにつぶやいた。

『われわれはエジプトの地で、

肉のなべのかたわらに座し、

飽きるほどパンを

食べていた時に、

主の手にかかって

死んでいたら良かった。

あなたがたは、われわれを

この荒野に導き出して、

全会衆を餓死させようと

している』」

(出エジプト記16:2-3)

 

私たちも、

約束の地に入るためには、

恨み、つぶやき、否定する話は、

絶対にしてはなりません。

そのような言葉を

口にするくらいなら、

沈黙するべきです。

これは問題解決にあたっての

きわめて重要な秘訣です。

 

(4)御言葉に従順する

エリコの城壁は、

私たちの中にもあります。

不信仰のエリコ、

高慢のエリコ、

利己主義のエリコ、

これらをすべて

くずさなければなりません。

しかし、御言葉に

従順する以外に、

自力ではなかなか

それはできません。

 

イスラエルの民は、

御言葉に従順したので、

エリコの城壁はくずれました。

 

神の御言葉に従順すれば、

問題のエリコは必ずくずれます。

10%信じれば10%の幸せが来ます。

50%信じれば50%の幸せが来ます。

100%信じれば100%の幸せが来ます。

100%聖書の言葉に従順して、

幸せを享受する者となりましょう。

 

最後に

これからの1年、

数えきれないほどのエリコが

私たちを待っているでしょう。

しかし、問題の城壁よりも

大きな神様がおられます。

壁の前で立ち止まらずに

信仰によって壁をくずし、

神様の偉大なみわざを

成し遂げる皆さんとなるよう、

主の御名によって祝福します。

 

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