「先か、後か」 2023.10.8
人生には、先にすべきことと、
後にすべきことがあります。
この順序を間違えずに実行できる人には、
勝利と成功があり、
順序を逆にしてしまう人には、
困難や失敗が伴います。
1.アダムの優先順位
神は、6日間で天と地を創造しました。
神が造った世界は、神ご自身が見られて
「非常によかった」と言われたように、
完璧な、素晴らしい世界でした。
そのようにして神はお造りになった
すべてのものをご覧になった。
見よ。それは非常によかった。
こうして夕があり、朝があった。第六日。
こうして、天と地とそのすべての万象が完成された。
(創世記1:31、2:1)
神は人をご自身のかたちに創造し、
この完璧な世界に住まわせました。
また、神はアダムの助け手としてエバを造り、
二人は、何ものからも害を受けることの無い、
病も死も無い、完璧な世界で、
神と直接交わりながら過ごしていました。
神は、アダムに一つのことを命令されました。
「あなたは、園のどの木からでも
思いのまま食べてよい。
しかし、善悪の知識の木からは
取って食べてはならない。
それを取って食べるその時、
あなたは必ず死ぬ。」
(創世記2:16-17)
ところが悪魔がエバを誘惑し、
アダムはエバの言葉を聞いて、
その実をとって食べてしまいました。
そこで、蛇は女に言った。
「あなたがたは決して死にません。
あなたがたがそれを食べるその時、
あなたがたの目が開け、
あなたがたが神のようになり、
善悪を知るようになることを
神は知っているのです。」
そこで女が見ると、その木は、
まことに食べるのに良く、目に慕わしく、
賢くするというその木はいかにも好ましかった。
それで女はその実を取って食べ、
いっしょにいた夫にも与えたので、夫も食べた。
(創世記3;4-6)
アダムとエバは、自分たちが、
神の主権の上に立とうとして、
神の命令に背いたのです。
つまり、彼らは人生の優先順位を変えて、
神様の主権を踏みにじり、
自分の欲望を優先させた。
そのため神は彼らを裁き、
二人はエデンの園から追放されたのです。
それ以来、今日に至るまで、
この世界に数えきれない嘆きと苦しみが、
生まれました。
神様は、すべての人に、
人生の順序を正しくすることを求めています。
まず神の国と神の義とを求めなさい。
そうすれば、これらのものは、
すべて添えて与えられるであろう。
(マタイによる福音書6:33)
私たちは、まず神の主権を認めて神に従順し、
その次に自分の欲を満たさなければなりません。
2.最後のアダムであるイエスの優先順位
アダムが神の命令に背いて実を食べたので、
罪と死がこの世界に入りました。
アダムが人類の代表として罪をおかしたので、
その影響が全ての人類に及んだのです。
このようなわけで、ひとりの人によって、
罪がこの世にはいり、
また罪によって死がはいってきたように、
こうして、すべての人が罪を犯したので、
死が全人類にはいり込んだのである。
(ローマ5:12)
罪のもたらす影響は恐ろしいものです。
罪の支払う報酬は死である。
しかし神の賜物は、
わたしたちの主キリスト・イエスにおける
永遠のいのちである。(ローマ6:23)
と聖書に書いてあるように、
死によって人は永遠の滅びに向かいます。
しかし、イエス・キリストを信じる人は、
最初のアダムとの関係を断ち切り、
最後のアダムであるイエスとつながって、
キリストにあって、
永遠の命を得ることができるのです。
このようなわけで、ひとりの罪過によって
すべての人が罪に定められたように、
ひとりの義なる行為によって、
いのちを得させる義が
すべての人に及ぶのである。
すなわち、ひとりの人の不従順によって、
多くの人が罪人とされたと同じように、
ひとりの従順によって、
多くの人が義人とされるのである。
(ローマ5:18-19)
このイエスは、人々の前に立って教え始める前、
荒野に導かれて40日40夜、断食をされました。
そして空腹になられたイエスに、
悪魔が近づいてきて誘惑しました。
悪魔は、まずイエスにこのように誘惑しました。
「もしあなたが神の子であるなら、
これらの石がパンになるように
命じてごらんなさい」(マタイ4:3)
悪魔は、まず空腹という欲望を満たすように
言ったのです。
これに対し、イエスはこう答えました。
「『人はパンだけで生きるものではなく、
神の口から出る一つ一つの
言葉で生きるものである』と書いてある」。
(マタイ4:4)
イエスは聖書の御ことばを用いて切り返し、
空腹を満たすよりも、
神の御ことばを優先したのでした。
次に、悪魔は都の宮の頂上に
イエスを立たせてこう言いました。
「もしあなたが神の子であるなら、
下へ飛びおりてごらんなさい。
『神はあなたのために
御使たちにお命じになると、
あなたの足が石に打ちつけられないように、
彼らはあなたを手でささえるであろう』と
書いてありますから」。
(マタイ4:6)
イエスが飛び降りて天使が助ければ、
多くの民が拍手喝采して、
おまえに名誉を与えるのではないかと
悪魔はささやいたのです。
しかし、イエスはこう答えます。
「『主なるあなたの神を試みてはならない』
とまた書いてある」。
(マタイ4:7)
イエスは優先順位を変えませんでした。
決して自分の名誉を優先しなかったのです。
次に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、
この世のすべての国々とその栄華とを見せて、
こう言いました。
「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、
これらのものを皆あなたにあげましょう」。
(マタイ4:9)
するとイエスはこう答えました。
「サタンよ、退け。『主なるあなたの神を拝し、
ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」。
(マタイ4:10)
このようにイエスは、この世の栄華よりも、
神のしもべとしての座を優先されたのです。
悪魔はイエスにスキを見つけることが
できなかったので離れ去りました。
私たちも、肉の欲を先に求め、
神様のことを後に置けば、
敵なる悪魔は、喜んでやってきて、
私たちの人生を盗み、殺し、
滅ぼす働きができるようになります。
ことの順序を間違えれば悪魔の試みにあいますが、
優先順位を正しくすれば神様がともにいてくださり、
働いてくださるので人生に豊かな実が結ばれます。
3.ザレパテのやもめ女の優先順位
旧約時代、イスラエルの民は神様に反逆し、
偶像を拝むようになりました。
預言者エリヤは、
北イスラエルの王アハブに、
「私の仕えているイスラエルの神、
主は生きておられる。
私のことばによらなければ、
ここ二、三年の間は
露も雨も降らないであろう。」
(列王記上17:1)
と告げたために、
自身に危険を招くことになりました。
エリヤはヨルダンの東に身を隠し、
神からシドンのザレパテに行き、
そこで住むよう命じられました。
ザレパテの町の門に着いたとき、
ひとりのやもめ女が薪を拾っています。
エリヤが水を飲ませてほしいと頼み、
彼女が持ってこようとすると、
今度はパンを持って来てほしいと頼みます。
彼女は答えました。
「あなたの神、主は生きておられます。
わたしにはパンはありません。
ただ、かめに一握りの粉と、
びんに少しの油があるだけです。
今わたしはたきぎ二、三本を拾い、
うちへ帰って、わたしと子供のためにそれを調理し、
それを食べて死のうとしているのです」。
(列王記上17:12)
それを聞いてエリヤは彼女にこう言いました。
「恐れるにはおよばない。
行って、あなたが言ったとおりにしなさい。
しかしまず、それでわたしのために
小さいパンを、一つ作って持ってきなさい。
その後、あなたと、
あなたの子供のために作りなさい。
『主が雨を地のおもてに降らす日まで、
かめの粉は尽きず、びんの油は絶えない』と
イスラエルの神、主が言われるからです」。
(列王記上17:13-14)
エリヤはまず自分に、次に子どものために
パンを作りなさいと、順番を示しました。
子どもが腹をすかせているのに
意地悪なことを言わないでほしいと、
彼女は反論することもできたでしょう。
しかし、主の約束を信じて、
エリヤの言葉に従いました。その結果、
「彼女と彼および彼女の家族は久しく食べた。
主がエリヤによって言われた言葉のように、
かめの粉は尽きず、びんの油は絶えなかった。」
(列王記上17:15-16)
エリヤは、先にするべきことと、
後にするべきことを示し、
彼女はその順序を間違えませんでした。
御ことばを信じ、
損失があるように思えても神の命に
従うことを優先することが、
最終的に大きな祝福を受ける道なのです。